ワシャクトン遺跡


ワシャクトン遺跡は、ティカルの北24kmに位置し、紀元前342年の
碑銘をを持つ遺跡が発見され、マヤ初期の遺跡として知られている。

また、天文観測の目的を持つピラミッドがあることでも有名である。
まずは、その下層ピラミッドE-7のあるグループEから見学スタート。






ピラミッドの周りに足場が組まれていたので、てっきり修復中
なのかと思ったら、春分の日でお祭りがあったためだそう。

せっかくの歴史的価値の深い重要な遺跡なのに、あまり大事にしてない
ようで、無神経に組まれた足場によって遺跡の一部が崩れていた・・・。








ピラミッドの東側には3つの神殿が並んでいて、ピラミッドからその
神殿を見て、太陽の昇る位置を測ることができるようになっている。

春分の日と、秋分の日は、真ん中の神殿から、夏至の日は
左の神殿、冬至の日は右の神殿から太陽が昇るのだそう。






ピラミッドの前には石碑が建っていて、部分的に彫刻がきれいに残っている。

この日、案内してくれた現地ガイドのアントニオさんは、とっても
ノリのいい方で、彫刻の絵はこうだよと、ポーズまでしてくれた。



 


春分の日のお祭りは、この日の朝方まで行われていたようで、
ピラミッドの前の祭壇では儀式の名残りで、煙が出ていた。






ピラミッド前の3つの神殿前にも、石碑と祭壇がある。
発掘途中で、半分が下に埋まっている石碑もあった。








ピラミッドのある広場から北側に行くと、神殿10がある。
屋根が残っている部屋、屋根が崩壊した部屋があった。





 



広場の北側の神殿10の裏側、その右側には遺跡が埋もれている小山。

遺跡のいろんな場所で、この未発掘の小山がたくさんあったのだが、
その下にどんな遺跡が眠ってるのだろ?と、好奇心がそそられる。








車に乗って移動して、グループEから少し離れたグループBを見学。
ここは女王の住居跡で、ベッドもそのまま残っていた(写真右下)。

ガイドのアントニオさんが、ここは僕の家だよ。と言うのでビックリ。





 



この家は、アントニオさんが子供の頃に住んでた家に似ていて、思い入れがある様子・・・、
ベッドを見ながら涙ぐんでいたし、僕をカメラで撮ってくれと言ったり、
同じように家を建てるんだと、何度も間取りを確認していた(笑)。






アントニオの家の北側にあった石碑5(写真上)。
そのさらに北側には球戯場跡が残る。(写真下)。






今回どのツアーにするか悩んで時、決め手になったのがワシャクトゥン遺跡。
他のツアーだと、ワシャクトゥン遺跡ではなく、ヤシャ遺跡に行くことが多い。

やっぱり来てよかった〜。時間がなくてグループAが見れなかったのが心残り・・・。
まだ観光地化されてないので時間が止まってる感じ、遺跡好きにいい場所だ。






参考サイト;Corpus of Maya Hieroglyphic Inscriptions







ワシャクトゥン遺跡区域の中に、ワシャクトゥンの村がある。





昔、ワシャクトゥン遺跡区域に住み着かないよう追い出したそうだが
人口がどんどん増えてってしまい、ワシャクトゥンに村ができたそう。






この地域では、家を建てたり畑を耕やしたりすると、出土品がみつかることがある。





通常、出土品は国の文化財なので申告の義務があるが、
この村人に限っては、国へ 申告する義務はないらしく、
村の私営の小さな博物館へと出土品が集められている。






今回のツアーに含まれていた訳ではないのだが、トイレを拝借しに
立ち寄ったため、博物館も特別に見せてもらうことができたのだ!



129 ワシャクトン遺跡 博物館 (16)





個人的にコレクションされているということだが、非常に素晴らしい
発掘品の数々、状態もよく、きちんと整理されて保存されている。

マヤらしい、ユニークでかわいいデザインの陶器も展示されていた。






専門書に掲載されるほど、非常に貴重な陶器も間近で見ることができた。
確か、王様のカカオを入れていたという陶器、彫刻もきれいに残っていた。






上の土器は、自らの性器を傷つけて血を流す自己犠牲の儀式が描かれ
ていて、古代マヤの風習を知ることができる貴重な出土品のひとつだ。

男性の場合は性器だが、女性の場合は舌を自ら傷つけるのだそうだ。



129 ワシャクトン遺跡 博物館 (20)


左上はリャマだったかな・・・?なんかカンガルーみたいに見える・・・。
右上は、マヤ世界で神として崇拝されていた生き物ジャガー。






こちらのプレートは踊っている男性を表しているのだそう。
左は非常に保存状態がよく、年代を感じさせないくらいだ。



IMG_7261.jpg


踊ってる男性の絵のプレートは、いくつもあるようで、ワシャクトゥン遺跡の
パンフレットに載っている。下のプレートも、パンフレットに載っていたもの。






プレートに丸みを帯びた足が付いていて、足の中に何か入っている。
鈴のように、プレートを振ると音が鳴るという仕組みで、大変珍しい。








こちらを案内してくれたアントニオさん、とても親切に説明してくれた。

たまたま博物館に連れて来てもらえたが、これだけたくさんの貴重な
陶器を見る事ができて本当にラッキーだった。一見の価値ありです!



参考サイト;El Chiclero Pottery Museum






  

 


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