ワシャクトゥン遺跡区域の中に、ワシャクトゥンの村がある。
昔、ワシャクトゥン遺跡区域に住み着かないよう追い出したそうだが
人口がどんどん増えてってしまい、ワシャクトゥンに村ができたそう。
この地域では、家を建てたり畑を耕やしたりすると、出土品がみつかることがある。
通常、出土品は国の文化財なので申告の義務があるが、 この村人に限っては、国へ
申告する義務はないらしく、 村の私営の小さな博物館へと出土品が集められている。
今回のツアーに含まれていた訳ではないのだが、トイレを拝借しに
立ち寄ったため、博物館も特別に見せてもらうことができたのだ!
個人的にコレクションされているということだが、非常に素晴らしい
発掘品の数々、状態もよく、きちんと整理されて保存されている。
マヤらしい、ユニークでかわいいデザインの陶器も展示されていた。
専門書に掲載されるほど、非常に貴重な陶器も間近で見ることができた。
確か、王様のカカオを入れていたという陶器、彫刻もきれいに残っていた。
上の土器は、自らの性器を傷つけて血を流す自己犠牲の儀式が描かれ
ていて、古代マヤの風習を知ることができる貴重な出土品のひとつだ。
男性の場合は性器だが、女性の場合は舌を自ら傷つけるのだそうだ。
左上はリャマだったかな・・・?なんかカンガルーみたいに見える・・・。
右上は、マヤ世界で神として崇拝されていた生き物ジャガー。
こちらのプレートは踊っている男性を表しているのだそう。
左は非常に保存状態がよく、年代を感じさせないくらいだ。
踊ってる男性の絵のプレートは、いくつもあるようで、ワシャクトゥン遺跡の
パンフレットに載っている。下のプレートも、パンフレットに載っていたもの。
プレートに丸みを帯びた足が付いていて、足の中に何か入っている。
鈴のように、プレートを振ると音が鳴るという仕組みで、大変珍しい。
こちらを案内してくれたアントニオさん、とても親切に説明してくれた。
たまたま博物館に連れて来てもらえたが、これだけたくさんの貴重な
陶器を見る事ができて本当にラッキーだった。一見の価値ありです!
参考サイト;El Chiclero Pottery Museum
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