鳩の谷・ゼルベの谷


カッパドキアは、標高1000メートルを超えるアナトリア高原中央部に、南北に約50kmに渡って岩石地帯が広がる台地です。
太古からの火山活動と浸食作用によって形成された奇岩、巨岩が林立しています。
カッパドキアは先史時代からシルクロードの交易都市として栄えてきました。
3世紀半ば頃から、ローマ帝国の弾圧を逃れたキリスト教の修道士たちが、カッパドキアに移り住み、洞窟教会や修道院などを造りました。
当時は400以上の教会がありましたが、現在は約30の教会があります。
8世紀には、キリスト教徒たちはイスラム教徒の迫害を逃れるため、地下都市や岩窟の中で隠れ住んでいました。現在、36の地下都市が確認されているそうです。
カッパドキアの岩石遺跡群とギョレメ国立公園は、「自然遺産」と「文化遺産」双方を併せ持つ「複合遺産」として、1985年に世界遺産に登録されました。

洞窟ホテルの庭からは、鳩の谷が一望できます。
谷の上空には、早朝に行われる気球ツアーの気球がたくさん浮かんでいて、不思議な光景でした。
朝食後、鳩の谷が見える展望台へ向かいました。
お土産屋さんがあり、トルコ名物の魔除けの目玉や壺を、木の枝に飾って売っていました。


洞窟ホテル外観


庭先は鳩の谷


気球が見える食堂

色とりどりの気球


観光用の熱気球が浮かぶ鳩の谷


魔除けの目玉




ゼルベの谷


ローズバレー


「妖精の煙突」


パシャバーにある教会


パシャバー(修道士の谷)


デルベント谷のラクダ岩


「スリーシスターズ」


アブジュラルの谷



ここでは、ヤギの乳で作られたトルコアイスクリームを食べました。
おじさんが、思いっきり伸ばして見せてくれます。


トルコアイスクリーム


のび〜るアイスクリーム


   ギョレメ


キリスト教徒が、7世紀頃からイスラムの迫害を受けるようになり、岩を掘って教会、修道院、住居を作り、隠れて暮らしました。その中心となった場所がギョレメです。
現在、見学できる岩窟教会は主に11世紀ごろに造られたものです。
教会内部には、多くのフレスコ画が残っています。


ギョレメ野外博物館




サンダル教会

サンダル教会の入口


サンダル教会のフレスコ画


フレスコ画


蛇の教会


蛇の壁画


暗闇の聖堂


暗闇の聖堂内部


   ウチヒサール


ウチヒサールとは「3つの要塞」という意味があり、「尖った岩」と呼ばれる巨大な一枚岩が城塞の役割を果たしている村です。
岩山にはたくさんの穴が開いています。これらは岩をくりぬいて造った部屋の跡です。
また、岩肌には鳩の巣用の小さな窓がたくさん作られており、鳩の家と呼ばれています。


ウチヒサールの要塞


岩をくりぬいた住居


   カイマクル


カッパドキアでは、キリスト教徒がイスラム教徒による侵攻から逃れるための避難所として地下都市をあちこちに建設しました。
1965年に発見されたカイマクル地下都市もその代表的なもので、深さ65メートル、地下8階、2万人以上を収容できる巨大な地下都市でした。
地下1階のワイン製造所、地下2階の食堂、居間、寝室、収容人数に合わせて自由に掘り進められました。
地下5階をつなぐ通路には、外敵が襲ってきた時通路をふさぐため、1トンもの大きな石を転がして通路を閉じる仕掛けもありました。最下層の空間は十字架の形に掘られた教会になっています。
現在公開されているのは、地下4階までです。


地下都市入口の内側から外を見る

人がやっと通れるような通路


地下都市内部


岩のくぼみは寝室


地下都市入り口前の商店街


商売上手の13才の男の子


話しかけてくるおじさん達


地下都市の入口に通じる道はお土産屋さんがずらりと並んでいます。
なるほど、カイマクルだけに観光客が「買いまくる」ことを期待しているのかもしれませんが(笑)、店番をしていた男の子(年を聞くとまだ13才)が商売上手でした。
娘に向かって、「1200円だけど、あなたには特別に1000円にするよ」などと言い、まんまとスカーフを買わせました。そして、おまけとして、小さな目玉のアクセサリーをちゃんと二つくれました。
将来、イケメンになりそうな、可愛い男の子でした。
私は道で、おじさん3人に取り囲まれ、サフランボルで買って、それから毎日持って歩いていた刺繍のバッグを、「どこで買ったんだ?」と聞かれました(たぶん(笑))
「サフランボルよ、いいでしょう」と日本語で答えて、なんとなく通じたようでしたが、おじさんたちがバッグにあんなに興味を持ったのはなぜなのか、今でも不思議です(笑)


洞窟レストランで昼食


レストラン内部


ぶどうジュース


レンズ豆のスープ


鱒料理


ライスプリン

次の街コンヤへ向かう途中、絨毯屋さんに寄りました。工房を見学したあと、絨毯の即売会です。
ここの絨毯は、ヘレケ絨毯という世界で最も高品質で芸術性の高いもので、オスマントルコ時代から作られているそうです。
日本語ペラペラの店員さんが、ジャパネットたかた顔負けのセールストークで、次々と、絨毯を広げて見せてくれます。高いものは2、30万円もしますが、買った人もいました。


絨毯屋さん入口


絨毯を織る女性達


生糸


繭から生糸を取る


絨毯即売会


部屋中に並べられたたくさんの絨毯


商談成立でニッコリする店員さん


模様が美しい絨毯


   スルタンハン


カッパドキアからコンヤまでは、215km。その途中、スルタンハンという街に寄りました。
スルタンハンは、シルクロードの中継点にあたり、多くの隊商が交易のために行き来した町です。
その隊商宿(キャラバンサライ)の外側だけ見学です。
1229年に建てられた隊商宿ですが、トルコ国内に現存する隊商宿の中でもきれいな状態で残っているそうです。

スルタンハンの隊商宿(キャラバンサライ)




  


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