4日目・アジャンタ〜ブーサバル〜ボパール
〈アジャンタ石窟寺院 =世界遺産=〉

オーランガバードから北へ160km行くと、アジャンタ石窟寺院群があります。
ワーグラー川沿いの断崖に、紀元前2世紀から紀元6世紀半ばに造られた、大小30もの仏教寺院があります。
寺院の内部には、数々の仏像、彫刻、壁画があり、インド仏教美術の最高峰といわれています。



















ワーグラー川と橋

白装束の信者たち

家族でお弁当を食べている

インド人の母娘

5人兄弟

現地の人もたくさん来ていましたが、ここでも娘は大人気。
おそらく若い日本人の女の子は、そうそうインドに旅行には来ないのでしょうから、もの珍しいんだと思います。また、童顔の娘は本当の年齢より、かなり若く見られていて、余計珍しいのかもしれません。
母娘連れが、一緒に写真を撮ってくれと声をかけてきましたし、兄弟5人で歩いていた、その一番上のお兄さんなのか、若い男の子がやはり、写真を撮りたいと声をかけてきました。
ところが、ここで、インド人は若い子にしか興味がなく、オバサンには冷たいことが判明(笑)
私がシャッターを押してあげたあと、自分も一緒に写ろうとしたら、シッカリ拒否されました。
年とった女性に優しくないのは、日本人を含めてアジア人の特徴ですね(笑)


〈ブーサバルまでのドライブ〉

アジャンタから、汽車に乗るためにブーサバルと言う町へ車で移動しました。
インドは、どこへ行っても、「祭りか?!」と思うほどの、人・人・人・人、さすが人口12億だけのことはあります。そして、自転車、バイク、車。
さらに、牛の群れ、ヤギの群れ、野良牛、野良ヤギ、野良豚、野良犬などが入り乱れ、都会以外は信号が全くない道路を、それぞれが勝手気ままに走ったり、歩いたりしています。
その中を、「ブブーッブブーッ」とクラクションを鳴らしっぱなしで、人・バイク・車・牛などを、右から左からジグザグに、次々に追い抜いていきます。
交通ルールというものがインドにはないのでしょうか。インドのドライバーは、ほとんど無法者です。
私たちの車のドライバーさんが特に荒っぽかったのかもしれませんが、アクション映画のカーチェイスかと思うぐらい、ただひたすらスピードを出して、次々と車を追い抜いて行きます。
車線など関係ありません、わずかの隙間をぬって前の車を追い越していくのです。
一時停止とか、徐行するとか、前の車のあとについて走るという発想は全くないらしく、車線があっても、平気で逆走します@@
最初のうちは、ビックリ仰天、いちいち「キャ〜〜!こわい〜!」と叫んでいましたが、ドライバーが言うのは「問題ない」だけ(笑)
それが毎日、4〜6時間続いて、身体も神経も疲れきってしまいました。

WHOの調査の結果、インドは、世界で交通事故死亡数が第一位。(2009年8月時点)
毎日300人が、交通事故で死亡していて、年間10万5千人が死亡しているとのことですが、あの運転では、当然だと思います。

料金所で逆走

道の真ん中を歩く水牛の群れ

ヤギの群れ

荷台に何人も乗るのは当たり前

クリケットしている人たちとソファ

布団屋さん


〈列車でボパールへ〉

途中、ホテルのレストランに寄って昼食をとりました。
ここで、夜、汽車の中で食べるお弁当も作ってもらいました。
ブーサバルの駅からは、夕方6時発の寝台車に乗ります。
駅で客待ちしているポーターさんたちが、スーツケースを運んでくれますが、重いスーツケースを頭の上に2個も載せて、軽々と運んで行きます。
インドの汽車は遅れるのが当たり前なのですが、この時は運よく30分ほどの遅れでした。

ホームで1時間ほど、列車が来るのを待っていると、向こう側のホームに止まっている列車に乗っている男の人たちが、娘を見つけて、窓や入口のところに鈴なり状態になりました。
その列車の出発が遅れているらしく、そのうち何人かが線路に降りて、こちらのホームまでやってきて、娘を遠巻きにして見物しています(笑)
私たちが「ちょっとこわい」と言うと、ダンさんは、自信満々「俺がついてるから大丈夫」と言い、「チャイ飲むか?」と聞き、チャイを買って来てくれて、娘を見物している男の人たちに見せびらかすように、チャイを渡してくれました。
どうやら、「この日本人は、俺が案内してるんだぞ」と、自慢する気持ちがあるようです(笑)

また、私たちがチャイが好きなのが、最初意外だったようで、何か親切にしたいときは、必ず「チャイ飲むか?」と聞いて、ご馳走してくれました。
と言っても、チャイの値段は日本円にしたら10円程度のもの、だから、経済大国の日本人がそんな安い飲み物を好むというのが意外だったのかもしれません(笑)
(ちなみに、水の方が高くて、25円ぐらい)
でも、インドのチャイは、たくさんのハーブを紅茶に入れて煮出したものなので、香りが良く美味しかったです。

列車に約6時間乗って、ボパールに着いたのは、午前12時過ぎ。
かなり寒く、ホテルに着いて、シャワーを浴びようとしましたが、お湯が出ませんでした。
当然暖房はなく、エキストラ毛布もなく、寒くて仕方がないので、服を引っ張り出して重ね着して寝ました。それが、午前2時ごろで、強行軍のスケジュールです。
翌朝起きて、窓のカーテンを開けると、なんと! 窓ガラスがありませんでした。
これでは寒いのも当たり前、これもインド式でしょうか。

そして、娘と私がかなり驚いたことがもう一つ。
海外のホテルでは、枕チップを置いてくるのが普通ですが、最初のホテルでボーイさんに10ルピー上げたら、かなり不満そうだったので、その後は50ルピー上げていました。
窓ガラスもない部屋でしたが(笑)、ここでも50ルピーを部屋に置いて出てきて、ロビーでガイドさんと話をしていました。
すると、ルームスタッフと思われる若い男の子が、「忘れ物です」と言って50ルピーを持ってやってきました。
物乞いが多く、物売りもしつこいインドで、そんな正直者と言うか純真な人がいるとは思わなかった私たちは、ビックリして顔を見合わせたぐらいでした。
「それは、あなたに上げるチップよ」と言うと(ダンさんに通訳してもらいました)、その男の子はかなりうれしそうでしたが、この出来事に心揺さぶられてしまった私たちは、この辺からかなり情緒不安定になりました。


驚異のポーターさん

娘を見物する鈴なりの人

寝台車

沈む夕陽

お弁当

 
  

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