2006年4月5日


 ラールダール〜オスロ〜コペンハーゲン



ラールダール付近の朝日のあたる雪山


雪原

朝7時45分にラールダールのホテルを出発しました。
オスロまでは280km、バスで4時間半の道のりです。
北欧は日本とは日の出・日の入りの時間がずれているようです。
8時ごろが日の出で、ちょうど雪山が朝日でまぶしく輝き始めました。
バスは雪原の中を走り続け、見渡す限り白一色の世界です。
白い雪がそのまま空の白い雲と溶けあっていて、あたかも空高い雲海の中にいるかのよう。
神々しささえ感じられる景色で、娘は感動して涙を流していました。


スターブ教会

教会の回廊

途中、ゴルにあるスターブ教会に寄りました。
スターブ教会とは、12世紀から14世紀にかけて建てられたノルウェー独特の木造の教会です。
ノルウェーで最も古いウルネススターヴ教会は世界遺産に登録されていますが、私たちが見た教会はそれよりは新しいものです。
一見して、木造のせいか日本のお寺のような雰囲気がありキリスト教会には見えません。
ここでバスを降りてから教会まで少し歩くのですが、地面には結構雪が積もっていました。

ユニークなツアーメンバーの中に、小学校4年生の男の子とそのお母さんの2人連れがいて、この人達も成田に集合したときから(おまけにかなりの遅刻)ちょっと近所のスーパーへ出かけるというような格好をしてきていました。
男の子は薄手のジャージの上下に素足でスニーカーをはいていて、雪の中を歩くにはあまりにも寒そうです。
まわりのおばさまたちは「寒いでしょ?」「足が冷たそう」とか大騒ぎしていましたが、やはり薄着のお母さんは全く気にしていないようでした。
私が寒さの余り、鼻水が出て鼻をかんでいたら、「鼻水なんか垂らしちゃってさ」と、私に面と向かってではないですが言うので、娘は大笑い。
今回初めて会った赤の他人、それも一度も話をしなかった人なのに、こんなことを平気で言う不思議な人でした(笑)
「新宿の人」は教会の外の木の塀を、なぜか指で何度もこすってはしみじみと見ていました(笑)




オスロ国立美術館

ムンク「叫び」

オスロに着き、昼食後まず向かったのがオスロ国立美術館。
ノルウェーの画家と言えばムンクですが、その代表作「叫び」が展示されています。
その他にも、ゴーギャン、ピカソ、モネ、セザンヌなどの絵がたくさん展示されていました。
1時間くらいはゆっくりと見たいところですが、オスロに着くのが予定より遅れてしまったので、ここはわずか15分ぐらいしかいられませんでした。
おばさまたちが「せめて売店へ行って、絵葉書ぐらい買いたい」と言い出して、「ではあと10分」となったので、私は売店へは行かず大急ぎで展示室に戻りまた1周して、好きな彫刻家マイヨールの作品なども文字通りで駆け足で見てきました。

次に行ったのが、ヴィーゲラン公園です。広い園内には、ノルウェーの代表的彫刻家グスタフ・ヴィーゲランの『人と人生』をテーマとした193体の彫刻が野外展示されています。
公園のシンボルのモノリッテンは老若男女121体が彫りこまれています。
他に有名なのは「怒りんぼの男の子」という彫刻だそうで、その近くには有名ではないけれど「我慢する女の子」の彫刻もあり、私には女の子の彫刻の方が「いかにも」という感じで興味深かったです。


ヴィーゲラン公園 モノリッテン

人間の一生

人間の一生

怒りんぼの男の子

我慢する女の子

オスロで立ち寄ったのはこの2箇所だけで、そのままオスロ港へ。
DFDSシーウェイズのパールオブスカンジナビア号で1泊して、デンマークのコペンハーゲンへ向かうのです。
乗船まで港の待合室で少し待ちましたが、ノルウェーのスーパーの袋一つだけ持った「新宿の人」がそこのベンチに座るや否や、物慣れた様子でころんと横になってしまったのにはビックリ(笑)
午後5時出発。パールオブスカンジナビア号は、フロアが10階か11階ぐらいあり、ホテルがそのまま船になった感じの大型客船でした。
デッキに出ると、船が静かな海面をゆったりと進む様が見られ、晴れた青い空に白いかもめが浮かんでいつまでも船と一緒に飛んでいました。

夕食は、大きなレストランで、本場のバイキングスタイル(こちらではスモーガスボードと言います)で、たくさんの種類の料理を食べることができます。
サーモンや海老など魚料理が美味しかったです。
希望者のみということでしたが、船の中で他にレストランはないので、ツアーメンバーのほとんどの人がここで食事をしました。
でも、「新宿の人」と、60代のおばさまペアの一組(お一人が女優の丹阿弥谷津子さんに似ていました)がここでも自室で自炊して食べるということで参加せず。
丹阿弥さんはフィヨルドクルーズで、たまたま以前住んでいたアメリカの町から来たという女性と英語で話したりしてインターナショナルな方のようでしたが、頑固なまでに自炊に徹しているところがユニークでした。
いつもは自炊組のサッチー・白川由美ペアは私たちと同じテーブルだったのですが、サッチーさんがドレスアップして豪華なイヤリングやネックレスをじゃらじゃらつけていて、ますます本物のサッチーに似ていました(笑)
夕食が終わって午後7時半を回りましたが、外はまだ明るく、これから日の入りです。
娘と私は、サッチー・白川ペアと一緒にデッキに出て、夕陽が沈むのを待ちました。
8時頃、夕陽がオレンジ色に輝きながら水平線の向こうに沈むのが見られました。
その後、娘と私はカフェに行って、寝るまでそこで過ごしました。
船室は窓のない狭い部屋でしたが、機能的によくできています。
寝ているとかすかにエンジン音が聞こえるだけで、全く揺れとかは感じず海の上を動いているという感覚はありませんでした。


パールオブスカンジナビア号

船室

船の中のカフェ

デッキから海を臨む


午後8時ごろ海に沈む夕陽

text:檸檬 phot:Momoko
ノルウェー(1) デンマーク(1)










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