2006年4月4日 |
オスロ〜ソグネフィヨルド〜ラールダール |
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オスロまでの所要時間は約1時間30分ですが、時差があるので、着いたのは午後7時ごろ。 そのままバスでホテルへ向かいました。 激安ツアーのせいか、このホテルが日本のビジネスホテル以下のひどさでした。 バスタブがないのはもちろん、シャワーカーテンもなく、ベッドが中肉中背の私でも狭いくらいの細さで、私は夜中に寝ていて落ちてしまいました。 ベッドから落ちるなんて大人になって初めての経験です(笑) 朝食用のレストランはあるのですが、夜は閉まっていて、夕食は外へ出て行くしかありませんでした。 ところが近くにレストランはなく、繁華街まで歩いて行くには治安が悪そうだったので、結局昼に続いて夜もキオスクでサンドイッチとジュースを買って、ホテルの部屋で食べました。 ホテルを出かける直前、火災報知機のベルがなりましたが、フロントの人は何も言わなかったので間違って鳴ったのだろうと、そのまま出かけてしまいました。 帰ってくると、ホテルの前に消防車が2台も止まっていてビックリ。 別に放水してるわけでもなく、やはり火事ではなかったようですが、これまた珍しい経験でした(笑) |
氷ったキロデラ湖 |
一夜明けて、朝8時にバスでホテルを出発しました。 今日は、300km、5時間にわたるフィヨルドツアーです。 途中、キロデラ湖という大きな湖のそばを走りました。 天気が良く、真っ青な空に雪の残る山々と真っ白に氷った湖が映えます。 一面に白い氷におおわれているのでただの雪原に見えますが、全部湖なのです。 氷の上に走った車の轍のあとが残っているのは、それほど氷が厚いということです。 ゴルという町のレストランで昼食をとりました。 |
ゴルのレストラン |
フロム駅 |
フロム駅前 |
フィヨルド観光船 |
その後、ソグネフィヨルドクルーズの出発地となるフロムへ。 フロムから観光船に乗り、2時間かけてソグネフィヨルド最奥のラールダールまで行きます。 ソグネフィヨルドは全長204km、水深は一番深いところでは1308mに及ぶ、世界一長く深いフィヨルドです。 その支流のネーロイフィヨルドが世界で最も狭く、山々が折り重なった奥のほうは幅わずか250m、2005年に世界遺産に登録されました。 船に乗ってフィヨルドの奥へ向かうにつれ、空が曇ってきました。 デッキの上は風も強くすごく寒くなってきたので、ほとんどの人は船室に入ってしまいましたが、私と娘はこの旅行で一番楽しみにしていたフィヨルド観光ですから、頑張って寒さをこらえつつデッキから景色を見ていました。 春・夏には山肌から無数の滝が流れ落ちているという光景が見られるようですが、今は滝も凍りついて氷河となっています。 その氷河は近くで見ると、青い色をしています。なんとも神秘的な美しい色です。 両脇の山々の切り立った崖が迫るさまは、圧倒的な迫力でした。 なぜかここがこの世とは思われないほどの荘厳な異空間でした。 自然に対して畏敬の念を覚えるというのは、こういうことを言うのでしょう。 はるばるここまで見に来て、本当に良かったと思います。 |
ソグネフィヨルド 青い氷河 ネーロイフィヨルド(世界遺産) ネーロイフィヨルド(世界遺産) ラールダールの船着場 |
2時間後、ラールダールに着きました。 途中は水は凍っていなかったのに、船着場は一面に氷が張っていました。 船が入っていくと、氷に亀裂が走り大きく割れていくのが見事です。 そこからバスに乗り、今夜の宿であるラールダールのホテルに着きました。 ラールダールの家は、防寒のために草を生やした屋根が多く、妖精が出てくる民話の世界のようです。 |
ラールダール |
草の生えた屋根 |
夕食は、初めてツアーのメンバー全員がそろってホテルの食堂でとりました。 ここでそれぞれが自己紹介させられましたが、今回のツアーにはユニークな方が多く、「びっくり北欧ツアー」という名前にふさわしく(笑)、本当にビックリさせられました。 私と娘を入れて総勢35人でしたが、一番変わっていたのは1人で参加されていた40〜50代の年齢不詳・職業不明の男性の方。 成田で集合したときにビックリしたのは、その方はスーツケースなどは持たず、ほんとに小さなナイロンのスポーツバッグのようなものをわざわざ預け、手荷物はスーパーのポリ袋を持っていただけだったことです。 このポリ袋は途中でノルウェーのスーパーのポリ袋に変わりました(笑) 服装も気温が0度前後の北欧に行くのに、薄手のジャンパーに上下揃っていない夏物のスーツを着てスニーカーをはいていました。8日間の旅行の間、着替えることは一度もありませんでした。 私と娘は、ひそかに「新宿の人」とあだ名をつけて呼んでいました(笑) でもきっと旅行マニアなんだと思います。 バスの窓から食い入るように景色を見て、時々ひとりニッコリしていました。 フィヨルドクルーズのときも、私たち親子と一緒にただ一人デッキに出ていたのですが、彼は薄手のジャンパーに帽子もかぶっていません。 髪の毛もあまりないので、すごく寒そうです。マフラーをその頭からほっかむりして、手には綿の軍手をはめて、旅のパンフレットを持って頭の上にかざして風よけにしていました。 そのパンフレットがフィヨルドを吹き抜ける風でぴらぴらぴらっと激しくはためいていて、到底風をよけられているようには見えません。 娘は笑いをこらえるのが大変で、おなかを抱えて苦しがっていました。 私もフィヨルドの景色に感動していたのですが、この「新宿の人」を観察するのも忙しく、こちらもすごく印象に残りました。 他に、50代か60代の女友達同士というペアも4組くらいいたのですが、こちらもまたビックリな人達が多かったです。 そのうちの二組はそれぞれ大きなスーツケースを持っていて、私たちは親子で一つしかスーツケースを持っていかなかったので、何をそんなに荷物が多いんだろうと思っていましたら、中は自炊道具と食料でした。 このツアーはほとんど夕食がついていなかったのですが、彼女たちはレストランなどには絶対に行かず、日本から持ってきた食料を電熱器やおなべで料理して自室で食べているのです。 どなたも海外旅行の大ベテランで、お金もありそうで上品な奥様といった感じなのですが、昼食もホテルの朝食のバイキングでちゃっかりサンドイッチを作って持って行っていました。 その一組が、サッチー(野村沙知代さん)と白川由美さんに似たペアでした。 |
ホテルでの夕食後、食後のお茶は別室でということでラウンジへ行くと、ピアノの弾き語りのおじさん(おそらくノルウェー人)がいて、なんと北国の春などの演歌を歌って聞かせてくれました。 こんな田舎の村でも日本人観光客が多いんでしょうね。 そのうち、ツアーの中の一人の奥様が歌いだしたのですが、途中でサッチーさんがマイクを奪い取り、独演会になってしまいました(笑) 右の写真は、ノルウェー特産のヤイトオストという山羊の乳のチーズです。見た目がキャラメルのような茶色ですが、食べてもキャラメルのような甘さがあります。 この大きな塊を自分でナイフでけずってお皿にとります。 |
ブラウンチーズ(ヤイトオスト) |
text:檸檬 phot:Momoko |
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