2007年6月23日

    ビクトリアの滝



樹齢1500年バオバブの木

鳥の巣

今日はいよいよ、ビクトリアの滝観光の日です。朝8時、バスで滝へ向かいました。
途中、樹齢1500年という大きなバオバブの木のところに寄りました。高さが35mもあるそうです。
ほかに枝の先に鳥の巣が、たくさんくっついてる木もよく見かけました。
そこから10分ほどでビクトリアフォールズ国立公園に到着。
入口には門(建物)があって、入ると滝にそって作られた遊歩道を歩いて滝見物をします。
1時間半〜2時間くらいのハイキングです。
ビクトリアの滝は、ナイヤガラの滝、イグアスの滝と並んで、世界三大瀑布のひとつで、1989年に世界遺産に登録されています。
ザンベジ川の中流にあり、ジンバブエとザンビアの国境に接しています。
幅は1.7km、最大落差は110mで、水量は多い時期で毎秒5億5千万トンに達するそうです。
4月上旬〜7月上旬は滝の水量が最も多いので、私たちの行った6月は滝観光のベストシーズンでした。
滝の水しぶきで全身濡れてしまうからとのことで、まず全員雨ガッパを着て、カメラはビニール袋に包みました。
遊歩道の入口に、ビクトリアの滝を発見したイギリスの探検家リビングストンの銅像が立っています。
リビングストンは1855年、この滝を発見し、当時のイギリス女王の名前を取って「ビクトリアの滝」と名付けました。
現地の言葉では「モシ・オア・トゥンヤ(雷鳴とどろく水煙)」と呼ばれているそうです。
確かに数キロ離れたホテルからも水煙が見え、水の落ちる轟音がうなるように聞こえていました。


遊歩道の入口(正面に悪魔の滝の水煙が見える)

リビングストン像

全長1.7kmのビクトリアの滝は、悪魔の滝、メインフォールズ、ホースシューフォールズ、レインボーフォールズなど名前がつけられた6つのパートに分かれています。
リビングストン像の正面にあって滝の一番左端になるのが、悪魔の滝です。
写真で見ると、木々に囲まれ霞のように水煙が立ち上っているさまは深山幽谷の趣ですが、実際はものすごい轟音で大量の水が落下していてド迫力です。
2枚目の写真で、その水量がわかるでしょうか、まるで洪水のようです。
滝つぼに落ちた水は150m以上も空に舞い上がり、当然滝つぼは水煙におおわれていて見ることができません。
対岸からの風が強いと水煙が雨のように降ってくるそうですが、この日は風が弱く、ここでは水しぶきもかすかに顔にかかる程度でした。
ツアーの中に60代後半ぐらいのご夫婦がいましたが、奥様がすごく陽気で元気いっぱいで、どこでも「お父さん、こっち、こっち!」「ハイ!撮って、撮って」とすぐにポーズをとるような方でしたが、ここでは水しぶきが少ないことを残念がって「カモ〜ン!!」と滝に向かって両手を広げて叫んでいました(笑)
そこから遊歩道を歩いていくと、そんな彼女の雨乞いは全然必要なく、だんだん水しぶきが激しくなってきました。
遊歩道と言っても、途中滝が全く見えなくなる森のような場所があり(レインフォレスト)、そこでは雨のように水しぶきが降り注ぎます。


悪魔の滝

近くで見る悪魔の滝

メインフォールズ

レインボーフォールズ

デンジャーポイントから見る滝

森を抜けるとメインフォールズで、巨大な水のカーテンが現れます。
大河がそのまま大地の裂け目に落下して行くという壮大な光景です。
レインボーフォールズでは、よく滝に虹がかかるのが見えるそうですが、この日は見えませんでした。
でも、このあと別の場所で虹が見えました。
レインボーフォールズの前は木のない広い草原(と言うより湿原地帯という感じ)が続き、ここでは水しぶきは豪雨でした。
突風で目もよく開けてられないぐらいのときもあり、道はどろどろで歩くのが大変でした。
そこの行き止まりがデンジャーポイントです。
雲の中に入ったように視界はさえぎられ、晴れた青空も灰色に見えるほどで、ゴォーッと言う大地を揺るがすような水の落ちる音で他の物音も聞こえません。
写真は、娘が一瞬の晴れ間のタイミングで撮ったのでしょうが、よく撮れたと思います。
デンジャーポイントを右に曲がって歩いていくと、空に虹がかかっており、木々の間をぬって崖の端まで来ると、ビクトリアフォールズ大橋が見えました。
ザンビアとジンバブエをつなぐ国境の橋です。
そのあと、入口まで戻りカッパを脱いでいると、現地の人が「それを売ってくれ」と言ってきました。
買ったカッパを、観光客に売って商売をしているようです。
日本製のカッパが一番いいとか。
私たちは、このあと南アフリカの喜望峰などに行きますので、もちろん売りませんでしたが。



ザンビアとの国境 ビクトリアフォールズ大橋

2日目から悪寒と体の節々の痛みを感じていた私ですが、この日は寒くてたまらない上に、ビクトリアの滝で2時間近く歩いているうちに腰骨と足の付け根が痛くなってきました。
私はドM体質ですので(笑)、痛みなどはかなり我慢してしまいます。
ペルーの旅行でもずっと胃が痛くて、8日間ほとんど何も食べられなかったのに、マチュビチュには普通に登っていました(笑)。
このときも、足の付け根が痛いというのは、ツアーのみなさんと一緒に全部歩き終わってから娘に打ち明けました。
朝昼晩と鎮痛解熱剤を飲んで、どうにかしのいでいました。
今回の旅行で驚いたのは、82,3才の男の方がお一人で参加していたことです。
お年は召していますが、背が高くハンサムで、いかにも紳士という感じでかっこいいのです。
片目が悪く(ずっとサングラスをかけていました)、ステッキをついて歩くのですが、このビクトリアの滝でもこの行程を遅れることなく歩き通しました。
私の寝たきりの父と年が変わらないのに、アフリカまで一人で旅をするという体力・気力に敬服です。
この方のおかげで、自分は若いんだから少々の具合の悪さなんて平気と頑張れました。
私だけでなく他のみなさんも、自分もまだまだやれると、この方から勇気と希望をもらったようです。
その他にもやはり一人で来られた70代の男性がいましたが、現地の人にもすぐに話しかけて握手したり、うちの娘が気に入ったのか、やたらと体を密着させてくるというセクハラおじさんでもあり、いろんな意味で若い方でした(笑)。

午後、ビクトリアフォールズ空港を飛び立ち、南アフリカのヨハネスブルグへ向かいました。
ヨハネスブルグでは、まず国営だというダイヤモンド・ショップに案内されました。
ダイヤモンド採掘の歴史とか、加工工場の様子などを紹介する20分ぐらいの映画を見せられました。
ダイヤなど全く買うつもりはなかったのですが、そこでかなり安い指輪なども売っていたので、安いもの大好きな私と娘は、お互いへの誕生日プレゼントとして指輪をそれぞれ買ってしまいました。
ヨハネスブルグは、現在、世界でもかなり治安の悪い都市だそうです。
武装強盗が多発しているそうで、ダイヤモンド・ショップも入口は鍵がかかっておりガードマンが厳重に警備していました。
治安の問題上でしょうか、ホテルはヨハネスブルグから15km離れたローズバンクという街のホテルでした。



  










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