2007年6月25日

    ケープタウン



テーブルマウンテン

この日の朝は、前日とは打って変わって、いいお天気でした。
まず、きのう行かれなかったテーブルマウンテンへ向かいました。
テーブルマウンテンは標高1,086mの岩山で、頂上がテーブルのように平らなことから、この名前がついています。
テーブルマウンテンの西側にはライオンズヘッドとシグナルヒルという二つの丘があります。
ライオンズヘッドは、ライオンが寝そべっている姿に似ています。
テーブルマウンテンのロープウェイ乗り場まで行く途中、眼下に広がるケープタウンの町並みやテーブル湾を見ることができ、素晴らしい眺めでした。
ロープウェイ乗り場に着きましたが、快晴にもかかわらず、この日も強風でロープウェイは動いていません。
結局テーブルマウンテンはふもとから見上げただけで、次の目的地ケープ半島へ行く事になりました。


ライオンズヘッド

テーブルマウンテンのロープウェイ乗り場


ライオンズヘッドとシグナルヒル


    ケープ半島



船着場のお土産屋さん


ホウト湾

ホウト湾は、ケープタウンから約14km行ったところにある小さな湾で、ここから野生のアザラシが生息するドイカー島(シールアイランドとも言う)へ行くクルーズが出発します。
船着場では、路上に木彫りの民芸品などを並べて売っているお土産屋さんがいました。
出航して最初は波も穏やかですが、湾の外に出ると途端にうねりが大きくなり、船は上下左右にかなり揺れました。
ドイカー島に近づくと、その荒波の中にたくさんの魚のようなものが見えて、それがアザラシでした。
島は岩だけのほんとに小さな島で、その上には数千頭と言われるアザラシがひしめきあっています。
1頭づつ見ると可愛いのですが、これだけ固まりになっていると、ちょっとカバの群れのような気持ち悪さでした(笑)


波の中にもアザラシ


ドイカー島(シールアイランド)


アザラシだらけ

ホウト湾からは、チャップマンズ・ピーク・ドライブと呼ばれる大西洋に面したドライブウェイを通って喜望峰に向かいます。
晴れていれば紺碧の海と崖の岩肌のコントラストが美しい名所だそうですが、このときは雲が出てきて雨になりました。
途中、ダチョウ牧場に寄って見学です。ここでは、雨が上がって空に大きな虹が出ました。
南アフリカは世界一のダチョウの産地で、食用として飼育されています。
お土産屋さんでは、オーストリッチのバッグやベルト、ダチョウの卵の殻のランプなどが売られていました。
ダチョウは世界最大の鳥で、オスは体重120kgぐらいありますが、脳はとても小さく30gほどだそうです。


チャップマンズ・ピーク・ドライブ

ダチョウ牧場

ダチョウ牧場からまたしばらく走って、喜望峰に到着。
1488年にこの岬を発見したディアスは強風が吹き荒れることから、「嵐の岬」と命名したそうですが、確かにこの日も風が強く吹き、大西洋の荒波が海岸に打ち付けていました。
「喜望峰」は、その後ポルトガル国王マヌエル一世によって付けられた名前です。
喜望峰はアフリカ大陸最南端というイメージがありますが、実際にはここから150km南にあるアグラス岬が最南端です。
喜望峰から南に2kmほど行くと、大西洋とインド洋が出合うケープポイントです。
ここでは強風に加えて雨も降ってきて、ほんとに嵐のようになりました。
ケープポイントのレストランで昼食をとりましたが、嵐のためか停電していました。
ジンバブエのホテルと同じで、コーヒーメーカーが使えないのでコーヒーは出ません、ということになりました。
トイレに行った人が「真っ暗で何も見えない」と戻ってきて、用意周到に懐中電灯を持ってきた人から借りて、その後みなさんで替わりばんこに使っていたようです。
ケーブルカーで灯台のある山頂まで登る予定でしたが、停電のためケーブルカーは動きません。
テーブルマウンテンに続いてこれも中止ということで、次は半島の東側を通ってボルダーズビーチに向かいました。


喜望峰の標識


ケープポイント


ケープポイントのレストラン

ボルダーズビーチはインド洋に面した小さな浜です。
ここには、南アフリカだけに生息するケープペンギン(別名ジャッカスペンギン)のコロニーがあり、ペンギンを間近で見ることができます。
ビーチは柵で囲われていて、ゲートを入ると、砂浜には手すりのついた木道が続いていて、そこを歩いて行きます。
雨が降っていましたが、カッパを着ずにカサだけさして行った私たちは、そこでとんでもない目にあいました。
時折ものすごい突風が吹いてきて、カサは壊れてしまい、どしゃぶりの雨で下着まで通して濡れてしまうし、靴の中も水びたし。
本来なら浜を埋めつくすほどの数のペンギンがいるはずですが、この風雨を避けて茂みの中に隠れてしまっているのか、ほとんど見当たりません。
何羽かよちよちと茂みに向かって歩いているのや、物陰にじっとしているペンギンを見ることはできました。
ケープペンギンは体長60cmほどで、間近で見るとぬいぐるみのように可愛らしい姿です。
でも、全身ずぶぬれになり大急ぎで戻ってくるしかなく、どうもこのツアーはケープタウンでは運がなかったようです。
もっとも、冬のケープタウンは強風で天気が悪いのが当たり前だそうですから、南アフリカを観光するなら春の10月前後、冬だと水量が多いビクトリアの滝、やはり冬の方が動物が多く見られるボツワナなどは6,7月に、と別々に観光するのがベストなんでしょう。
お金と時間がなければ、かなうことではありませんが。



ボルダーズビーチ


雨をよけているケープペンギン


寄り添うケープペンギン

ホテルに戻って、すぐにお風呂に入り着替えて、夜の観光に出発しました。
この日は、薬もなくなり困ったなと思っていたのが、どうやら峠を越したということでしょうか、薬を飲んでいないのに、悪寒も体の痛みもありませんでした。
夕食は最終日ですので、日本食レストランというありがちなパターンだったのですが、私はいつもこれが不可解です。
翌日、日本で美味しい日本食が食べられるのですから、何も外国でわざわざ食べなくてもいいと思うし、とにかくこの日本食が美味しくないのです。
茶色いお湯のような味噌汁、腐りかけてるんじゃないかと思うような匂いの漬物、だらっとしたお刺身と言った具合で、ツアーの男性の方が日本人の店主に文句を言っていました。
夕食後はシグナルヒルへ登り、ケープタウンの夜景見物です。
このときは、やっと天気も良く美しい夜景が見られました。空にもたくさんの星が瞬いていました。
これでわずか5日間のアフリカの旅が終わりましたが、空と大地と水と動物に感動した旅でした。
旅の間中ずっと体調が悪いという旅でもありましたが、充分楽しく、帰国してお尻の腫れもひいてきて、翌々日から仕事にも行けました。
これでますます旅が好きになってきて、今回ご一緒した80代の男性の方のように、年を取っても可能な限りずっと世界を旅したいなと思っています。


シグナルヒルから見る夜景















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